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関西在住の元大学生

『クラウド「超」仕事法』野口悠紀雄

 『クラウド』という単語をご存じでしょうか。クラウド (正確にはクラウドコンピューティング) とはデータを自身のハードディスクに保存するのではなく、ネットワーク上に保存するやり方、またはサービスのことです。我々も良く使っている『Skydrive』はMicrosoftが提供するクラウドサービスです。

本書の内容は2つに大きく分けられます。

1つ目は、クラウドというサービスを個人がどう利用し実生活に役立てていけるかということ。クラウドスマートフォンを駆使した情報整理術、スケジューリング、アイディアの蓄積等々様々なことが述べられています。社会人向けに書かれた本ではありますが、我々学生にも有用なことばかりです。中でもタイムマネージメントの項目はこれから意識して取り組んでいきたいと思えるものでした。(個人的にではありますが。)で、2つ目は、クラウドサービスの普及が企業、メディア、政府にどう影響を与えるか、民主主義と並列するのかということ。メディアの中でもとりわけ新聞に焦点が当てられていて、新聞そのものの価値と改善点について指摘されています。新聞がYouTube等のインターネットメディアに優っている点は参考になりました。

本書にはクラウドを駆使し、仕事や学業に役立てる様々な方法が書かれています。どれも便利そうには見えますが、無理に全てを実践する必要はないと思います。この中から1つでも実践でき、それが自分の役に立ちさえすれば、本書はとても有用なものになるのだと思います。